社会福祉法人 仁生社         

江戸川メディケア病院

頭痛外来について

頭痛外来について

頭痛は、誰しも一度は経験したことのあるありふれた症状です。その原因は様々で、大抵はすぐにおさまったり、市販の薬などで解決するためそれだけで病院にくることはそれほど多くありません。ただし、なかなかよくならなかったり、いつもはよく効くお薬がきかなくなったり、次第にひどくなったりする場合はやはり専門科に相談した方がいいのでは、と悩みますね。
そういう時、頼りになるのが頭痛外来です。

頭痛外来

「こわい」頭痛とは

頭痛の中には、放置しておくとどんどん進行する病気や、悪化して命に関わるものが約1割あると言われています。いわゆる「こわい」頭痛です。例えばくも膜下出血、脳腫瘍、脳動脈解離、髄膜炎などです。頭痛外来ではまずこの「こわい」頭痛なのかどうかのチェックを行います。もちろんそういう病気は専門的治療が必要ですので頭痛外来からそれぞれ専門の医療機関に紹介されます。

「こわい」頭痛でない場合は

約9割の人は「怖くない」頭痛です。この段階で、頭痛のタイプをいくつかに分けます。
よくある頭痛のパターンは次の2つです。

  • 緊張性頭痛
  • 片頭痛

また上記2つの混在しているものも結構多いですが、その場合は片頭痛の一亜型と分類します(混合型)。

緊張性頭痛_片頭痛

治療を行う際のコツ

治療の必要性を大きく3つに分けます。

  • 一時的な症状で、痛み止めなどで簡単に改善できるもの
  • しつこい症状だが、痛み止めに加えて運動や生活パターンの見直しで改善できるもの
  • しつこい症状で、継続的な治療が必要、または有効と考えられるもの

緊張性頭痛はたいてい1)か2)ですが、片頭痛または混合型の場合、3)になることが多いです。

片頭痛の新しい治療方法

「片頭痛」は、ずっと昔からある言葉ですが、最近の頭痛ガイドライン(2021年版)であらためてその定義が見直された、古くて新しい病気になりました。またその治療も昨年新しい予防薬が使われるようになってから劇的に変化しています。これまでは痛みの「発作」がきた時のお薬を中心としていましたが、現在では「予防すること」を中心に、痛みの発作がきたときに使う薬は補助的に使う、という手法が主流になってきています。頭痛外来ではその「新しい」治療法について積極的にお伝えするのを使命と考えています。
そして頭痛患者さんのより快適な日常生活を取り戻すお手伝いができれば大変うれしいと思います。

スタッフ紹介

スタッフ紹介_柴田護
スタッフ紹介_篠原千恵

受診について

毎週月曜日 午前(9:00~11:30)、予約制になります。初めての患者様でも受診可能ですので、お電話にてご予約をお取り下さい。

なお、受診される際に以下の問診票(①~④)をダウンロードし、ご記入のうえご来院いただくと便利です。ダウンロードできない、あるいは書き方がよくわからないという方は病院で受診前にお書きいただくこともできますので、ご心配いりません。